僕が初めて京都に行ったのは、中学3年生の修学旅行の時でした。あの頃は、下調べの学習とか班別行動などはなかったので、ただひたすらクラスごとにバスで移動して、ガイドさんの案内を聴きながら歩き回る旅でした。もちろん、寺社のことなどは覚えていない。覚えているのは新幹線の中で楽しい時を過ごしたことと、旅館の中で大騒ぎしたことだけでした。そんな旅行はレベルが低いと言う人もいるかも知れませんが、それがきっかけとなって大人になって京都の魅力を再確認する旅に出かけることがあるとすれば、それはそれで意味があることなのではないかと思います。今の時代の下調べ学習も決して悪くはありませんが、詳しくやり過ぎると、それはただ単に指導者側の自己満足に終わってしまう危険性もあります。また、タクシーで名所を回ったり、少人数の小部屋を使ったりする修学旅行もあるようですが、できれば管理する側の利便ではなく、子供たちの側に立った計画立案をして欲しいものです。
さて、このページは僕の個人的な目で見た、京都の魅力について書いていきたいと思います。偏見や知識の不確実さもあるかも知れませんが、僕は旅行会社の社員ではないということで、そこはお許しをいただければと思います。
僕が京都に旅するときは、必ず市バス・京バス・地下鉄の京都観光二日乗車券を購入します。乗車券はほとんどの駅やバスの中で販売しているほか、京都駅前七条出口バスターミナルのそばに案内所があり、僕はいつもそこで購入します。僕の場合は、最近は仕事の関係で土・日の1泊2日で出かけることが多いのですが、英会話学校の講師をしていた頃は2泊3日の旅行も可能で、そういうときには3日目に別に京都観光一日乗車券を買いました。また、京福嵐山電鉄(嵐電:らんでん)に関しても、1日乗車券を500円で購入すると、1回乗車して200円ですから3回乗り降りすれば元が取れることになり、大変便利です。バスにはそれほど乗らないんじゃないかという考え方もあるかと思いますが、ふとしたときに便利ですし、地下鉄烏丸線と東西線に乗るだけで、乗車券の元は完全に取れてしまいます。
あるときは、レンタカーを使い、あるときはレンタバイクを使ったこともある京都観光ですが、もう35近く旅をして出た結論は、公の交通機関と足を使うのが一番便利だし楽しいというものでした。レンタバイクだと短期間に大原三千院から宇治平等院まで走れるところが便利と言えば便利なんですけどね。


⇒「嵐電」の1日フリー切符には図柄が2種類ありました。いつも買うのは左のもの。上の切符よりも厚手で、僕はこちらの方が気に入っています。買う場所によってこの二種類に分かれるようです。確か、駅の窓口で買うと左側の切符になるのではないかと思います。地下鉄東西線が開通し、
太秦天神川駅(うずまさてんじんがわ)で嵐電の
嵐電天神川駅(らんでんてんじんがわ)に接続してくれたので、京都の交通網は飛躍的に便利になったのだと思います。地下鉄東西線をずっと東に行けば、地下鉄烏丸線の
烏丸御池駅を通り、伏見区の
醍醐駅まで行くことができます。素晴らしいとは思いませんか?また、嵐電も
帷子ノ辻駅(かたびらのつじ)で、嵐山方面と北野天満宮方面に別れます。先に嵐山に行くも良し、龍安寺、御室仁和寺、北野天満宮方面に行くも良し、いずれにしてもフリー切符を持っているのですから、乗り放題なのです。

中学校の教師になって何が一番悔しかったかと言って、3年生の担任をしたときに、修学旅行の準備であれこれ訊かれて、自信を持ってまともに答えられたことが一度もないということでした。何しろ、東寺や京都タワーが京都駅のどちら側にあるのかさえ、何回3年生を担任しても覚えられなかったのです。僕は基本的に方向音痴なのでしょうね。未だに京都駅の七条口と八条口が逆になってしまいます。妻と言ったときには、口げんかになってしまいました。もちろん僕が間違っていて、丁重に謝りました。そのくらいひどいんです。
でも、やはり慣れですね。何度も旅しているうちに、いろいろな場所の位置関係がしっかり頭に入るようになりました。まだ旅行社に就職できるほどではありませんが、それでも自信を持って3年生の子供たちの質問に答えることができるまでになりました。自分は旅行に関する感覚がないんだと、あれだけ落ち込んでいたのに、「習うより慣れろ」は本当だと思います。
とにかく何事にも挑戦してみることが大切で、高所恐怖症でずっと遠ざかっていた京都タワーにも勇気を出して登ってみました。「登ってみた」と言っても、エレベーターで上まで行くのですから、大したことはないと思われるに違いありません。ところが、高いところが苦手な人間にとっては、あの展望台から夜景を見渡すことだけでも、恐怖以外の何物でもないのです。今でも、もし昼間だったら展望台から景色を眺めることは無理だと思います。高さ約100メートルです。
僕にとっては、京都に一人旅をすること自体、大変なことでした。子供の頃から、引っ込み思案なおばあちゃん子でしたから。それが、今では何でもできるのですから、大したものですね。

そう言い切っていいのかどうかはわかりません。実際、雪の京都にも旅したことがありますが、それはそれでなかなか風情のあるものでした。ただ、例えば雪の銀閣寺とか雪の金閣寺など、雪をかぶった歴史的な建造物であれば、美しさを感じるのだと思いますが、ただ街に雪が降って積もっているだけなら、こちらと少しも変わりません。また三大祭《5月の「
葵祭」(下鴨神社・上賀茂神社)・7月の「
祇園祭」(八坂神社)・10月の「
時代祭」(平安神宮)》には行ったことがないので、ここでは自分の好きな季節として春と秋を紹介しましょう。


京都の春は梅と桜が素晴らしいと思います。残念ながら梅の時期には行ったことがないので、今度は2月下旬から3月上旬の京都にも足を運んでみたいです。4月の京都は見事と言うほかありません。特に4月中旬の一時期にしか見ることができない「
御室桜(おむろざくら):御室仁和寺」は圧巻です。背丈の低い、ぼたんのように大きな花は、単に美しいという言葉では形容することができません。境内には他にも珍しい桜があり例えば、右側の黄緑色の花をつけた桜は、以前テレビでも紹介されたことがありましたが、名前を「
御衣黄(ぎょいこう)」と言います。

黄緑の花なんて神秘的だとは思いませんか。左に写っている桜もどんど焼きのお餅のようで素晴らしく美しい。名前を「
普賢象(ふげんぞう)」と言います。どうですか、御室桜も見事ですか、他の桜も魅力的ですね。ただ、注意しなければならないのは、いつ京都に旅するかという「時期」なのです。桜色の京都はいつまでもその美しさを止めてはくれません。特に御室桜の場合には、4月の中旬前後1週間が目安ですが、その中でもピークは2〜3日しかないのです。そこがまた魅力なのでしょう。
秋の京都もまた見事としか言うことができません。紅葉なら日本全国どこに行っても似たような風景を見ることができそうなものですが、京都の場合は盆地という地形が関係しているのか、発色の仕方が独特のような気がします。ですから何度行ってもまた行きたくなってしまうのです。右の紅葉が嵯峨野の「
宝崖院(ほうきょういん)」で、左が東山の「
南禅寺(なんぜんじ)」です。京都の東と西に別れていても、紅葉の美しさはまったく同じです。京都の紅葉に関しても訪問の時期をしっかり計算しないと、素晴らしい光景に出会うことができません。基本的には11月の下旬がピークだと思っていいでしょう。僕は、今回は11月の中旬と12月の頭に行きましたが、最初の訪問の時にはやはりまだ色づきの段階で、際だった美しさを見せてくれていたのは、高雄の「
神護寺(じんごじ)」だけでした。


ここは、朝のテレビニュースで実況中継していたので訪ねたのです。2度目の訪問は大当たりでした。その美しさに言葉が出なかったというのが本当のところです。実物はもっとすごいですよ。
インターネットで調べたところ、12月の最初の週末でも「下鴨神社」「北野天満宮御土居(おどい)」「醍醐寺(だいごじ)」がまだ紅葉見頃だったようです。その年によって、時期が微妙にずれるので、ネットでしっかり情報を確認しながらホテルの予約をしなければなりません。特に一人部屋の予約は大変なので要注意です。
僕はいつも「JR東海ツアーズ」を使ってインターネットで新幹線と部屋の予約をします。料金も納得のいくものが選べますし、新幹線の予約kもしっかりしています。早めに予約をすれば、基本的に窓側の席を用意してくれるので、快適です。部屋はほとんどはずれたことがありません。僕たち夫婦が贔屓にしていた「ホテルフジタ京都」は廃業となってしまいましたが、京都のビジネスホテルはなかなかいいですね。バイキングスタイルの朝食も、ホテルにチェックインしてから予約することができます。もちろん事前にインターネットでチェックすることもできます。値段は1,000円くらいですから、わざわざ外で食べる必要はないかと思います。

それは何のことかと言うと、「駅弁」なんです。僕はいつもだいたい7時4分小田原発の新幹線を使いますから、家でゆっくり朝ご飯を食べている暇はありません。朝は4時半には家を出て、茅ヶ崎駅まで40分かけて歩きます。バスがないのです。そして5時22分の電車に乗って小田原駅に6時頃到着します。新幹線に乗り遅れるわけにはいきませんから、1時間以上は余裕を持っていないと安心できません。小田原駅の待合室の売店は、だいたい6時10分過ぎくらいに遅れて開きます。そこで駅弁を買うのです。朝はそんなに豪勢である必要はありませんから、僕はいつもシューマイ弁当を買うことにしています。駅弁は本当に美味しいですね。
同じ駅弁でも、京都駅の駅弁はものすごく豪華です。値段も1,000円前後。これなら、ちょっとしたレストランで食べるのとそんなに変わらないかも知れません。新幹線を待つ間に京都駅の地下街「ポータル」で食事をするのも悪くkはありませんが、豪華な駅弁を買い込んで新幹線に揺られながら食べるのもまたおつなものです。
京都駅の地下街「ポータル」と言えば、食事処だけでなく土産物屋も充実しています。京都は一大観光地なので土産物屋は新幹線のコンコースにもたくさん揃っています。よく、漬け物などはあちこちの観光地にある売店で買いたくなってしまいますが、荷物を増やしたくなければ、京都駅の地下街で全てをそろえ、できればクール宅急便で送ってしまうのが賢い方法だと思います。

僕が旅した京都は、冬場の1回を除けば、修学旅行の新緑の京都、春の桜の京都、秋の紅葉の京都で、まだ夏祭りの京都や春先の梅の京都には旅したことがありません。梅なら、小田原にも有名な梅園があるのですが、やはりどうしても「京都」という名前に惹かれてしまいます。そこで、2014年の3月1日〜2日の日程で、また京都に足を伸ばすことにしました。今度は梅の京都です。京都の梅の見頃は、通常だと2月中旬から3月中旬なのだそうですが、冬の寒さが厳しいと開花が遅れ、かつて3月に入ってもまだ花が開かなかった年もあったと聞きます。そのように考えると、3月1日・2日の旅は少々危険かも知れません。後は、天が味方してくれることを祈るだけです。
ネットで調べてみると、僕のよく知っている場所の中では、京都御苑・北野天満宮などがあるようですが、もう少し詳しく調べてみる必要がありそうです。まだ新幹線が決定していないので、仮予約の段階でしかありませんが。
僕の京都への旅の予約は、いつもインターネットを使ってJR東海ツアーズで行います。出発日、旅程、新幹線に乗車する駅、人数などいくつかの詳しい条件を入力して検索すると、条件にあったホテルが一覧になって画面に現れます。値段の安い順に並べてもらって、最初のものから片っ端に確認していきます。希望の日にちにホテルが空いているかどうか、料金は妥当かどうかなどです。同じホテルでも、泊まる時期によって費用が大幅に違ってきますから、注意しなければなりませんし、ピーク時の土日は予約が早くいっぱいになってしまうので、先を見越して動かなければなりません。僕が、来年の3月1日・2日の旅行をこの時期に予約した理由はそこにあります。いくつかのホテルを調べてみると、3月1日・土曜日の空き室状況があまり思わしくないのです。「残りわずか」と出ました。来年の梅の時期に旅行をする予定の人たちは、ちょうどその時期をねらっているということなのでしょう。逆に言えば、その日で正解だったとも言えますね。誰もがねらうと言うことは、そこが梅の花を観賞する絶好の時期だということになりますから。

左の画像は、随心院の梅です。こんな花を間近で見ることができたら、どれほど素晴らしいか知れません。京都は桜も見事ですが、梅も見事なんですね。実は、上の記事を書いた後、どうしても日程が気になって、つい先ほどJR東海ツアーズに電話をして、日程の変更をお願いしました。まだまだ当日までは日数があるので、特に手数料を取られるというようなこともありません。ただ、同じホテルが空いているかどうかは微妙なところでした。ホテルの名前は「ホテルギンモンド京都」で、新しい日程は3月8日(土)〜9日(日)です。結局、運がいいことにホテルはまだ空き室があり、新幹線の希望もそのままに新しい計画に変更することができました。ただ、料金はホテルの部屋料金の関係で1,000円ほど高くなりましたが、それでも24,000円は下回りますから、新幹線込みの値段としては格安の部類に入ると思います。
きっと今年の冬は激寒の天気が続くと思います。来年になってから、いきなり暖冬が訪れると言うことはないでしょう。だとすると、やはり1週間遅らして正解だろうと思います。平年でも、梅のピークは3月中旬まで続くようです。僕の勝手な予想では、枝垂れ桜と同じで、枝垂れ梅などは開花が遅いのではないかと思うのです。僕のでたらめな予想が当たって、来年の桜のピークが3月の上中旬に来ることを祈るばかりです。

僕が今までに夜間拝観できたのは、北野天満宮(御土居)・清水寺・高台寺の三カ所です。嵐電の車折神社にも薄暗い中行きましたが、ここは特別にライトアップされていたわけではありません。御土居に行ったのは、まだ紅葉のピークを迎えていないときだったので、散策する人もそんなに多くはなく、庭園内も空いていました。ところが、清水寺と高台寺に至っては、紅葉のピークだったことと、ライトアップで有名な場所だったことが重なり、長い列に待つこと1時間近かったでしょうか。僕は、同じ夜に両方を訪ねたので、本当にくたびれてしまいました。清水寺は境内の工事中で、重機が入っていましたから、少し趣に欠けるような気がしました。それでもライトアップは見事で、小さな三脚を使えば、かなりいい写真を撮ることができたでしょう。僕の場合は手持ちのデジタルカメラで撮影したので、半分はピンぼけでした。高台寺のライトアップは清水をはるかに上回っていた気がします。中でも、ライトアップされたもみじの木が池の水面に静かに映っている様子は圧巻でした。何枚写真を撮っても撮り足りない。何枚も撮っていって、そのうち1枚でもきれいに撮れている写真があればと祈るような気持ちでした。そして、期待通りの写真が数枚。
春にもきっと桜のライトアップがあると思うのですが、大切なのは桜の満開の時期と紅葉のピークをしっかり予想することです。もう仕事を退いている方たちは、日程に自由がきくでしょうから、インターネットでよく調べて旅行を計画すればいいでしょう。平日は仕事で無理な僕のような人間は、どの週末が満開やピークに一番近いかをしっかり予想することです。そして、できれば目的地の近くにホテルを取ることができれば、昼間と夜の2回の訪問が実現しやすくなりますね。来年の3月に見に行く予定の梅の花もライトアップがあるのでしょうか。もしあるのなら、しっかりと計画を練って実行してみましょう。


鴨川というのは実に不思議な川です。他の川と同じように上流から下流へと流れているだけなのに、風情があるのです。若いカップルはほぼ等間隔で土手に腰を下ろし、二人だけの楽しい時間を過ごすことでも有名です。鴨たちも仲良さそうに戯れている。
鴨川の水はとてもきれいです。もちろん、汚れが全くないわけではないのでしょうが、街中を流れる川にしては、非常に美しい。その流れを見つめていると、なぜかほっとしたような気持ちになります。妻と僕は、よく鴨川沿いの「ホテルフジタ京都」に泊まりました。残念ながらすでになくなってしまったホテルですが、夜ベッドに横たわっていると鴨川のせせらぎが耳に入ってくるのです。そのせせらぎが、まるで子守歌のようになって僕を深い眠りに誘ってくれました。先日の集中豪雨では氾濫しそうになったそうですけどね。
僕には夢があります。それは、いつか龍馬を連れてみんなで車で京都まで旅をして、ペット同伴ホテルに泊まること。そして、朝は龍馬と一緒に鴨川沿いを散歩するんです。幕末の志士坂本龍馬にちなんで名付けた龍馬ですから、きっと京の街を歩きたいに違いありません。胸を張って気持ちよさそうに歩く龍馬の姿が頭に浮かびます。
鴨川にはいろいろな顔がありますが、僕の印象に強く残っている鴨川の姿は、上賀茂神社から下鴨神社にかけて伸びている「半木の道」、それから下鴨神社近くのゆったりした流れと鴨たちの姿です。退職したら京都に引っ越そうかな。そうすれば、毎朝鴨川沿いの散歩を楽しむことができますからね。

京都で有名な縁結びの神社&お寺と言えば、有名な順に
地主神社・貴船神社・
野宮神社・八坂神社・鈴虫寺・泉涌時・
下鴨神社・上賀茂神社・安井金比羅宮・今宮神社・清水寺・六角堂があるそうです。赤の太字は僕も知っていた場所。先日の京都の旅では、京福嵐山電鉄の「車折神社(くるまざき)」で降りてすぐの「車折神社」に立ち寄りました。もう夕方だったのですが、縁結びで有名な場所だと聞いていたからです。ちゃんとお守りは買ってきましたが…。「夫婦が末永く仲良くありますように」という願いを込めてです。


左の写真が車折神社です。もっと暗かったと思っていたのですが、そうでもありませんね。紅葉がこれだけきれいに写っているのですから、お参りした御利益がしっかりあるかも知れません。北野天満宮の御土居を長い時間をかけて散策した後、そのまま京都駅に行かずに嵐電で車折神社まで行ったということは、それだけ強い思いがあったということですね。
下鴨神社は京都に来る度に足を運ぶ場所なのですが、今回は時間的に無理でした。1泊2日ではあちこち動き回るというわけにもいきません。それでも、僕の場合はかなりの強行軍で動いたと思いますけどね。下鴨神社の境内には「糺の森(ただすのもり)」という実に神秘的な森があります。そこを歩いているだけでも、二人の未来がしっかりと約束されるような気持ちになってきます。紅葉も12月の一番遅くまで楽しめる場所として有名です。来年の秋には絶対に足を運ばなければなりません。
清水寺の中にある地主神社は、修学旅行の女子学生が多く訪れる場所なので、おじさんには敷居が高く感じるかも知れませんが、自分の人生にかかわる願い事があるのなら、他人の目など気にせずに中に入っていくべきです。僕などは、平気でずかずか入っていきますしお守りもしっかり買いますよ。こういった見方をすると、京都は実に頼もしい街ですね。

清水寺に向かって清水坂を歩いていると、何とも言えないいい匂いが漂っていることに気付きます。もちろんそれはおたべやアイスクリームの匂いではありませんよ。お香の匂いです。京都のお香は特別です。僕はお土産に買ってきて、部屋の中でよく焚いていました。その匂いをかぎながら仕事をすると、心地よく、とても能率が上がるような気がしたものです。

地元のデパートに行って同じような香を探したのですが、残念ながら見つけることはできませんでした。やはり、京都に独特の香なのでしょう。夕暮れ時の清水坂を歩きながら、あのお香の匂いを鼻にすると、古の都にいるんだなあとしみじみ感じます。
祇園にお香の匂いが漂い、その中を舞妓さんたちが歩いていたら、さぞかし風情があることでしょう。坂本龍馬や中岡慎太郎を初めとする幕末の志士たちは、そんな雰囲気の中、酒を酌み交わし、日本の未来を語り合ったのでしょうか。そうか、あの当時は街灯というものがないから、祇園の街中は真っ暗だったわけですね。今とはだいぶ風情が違うかも知れません。
八坂神社から高台寺周辺を通り清水寺に至る界隈は、本当にお香が似合う場所です。坂が多くて歩くのがしんどいときもありますが、ゆっくりと石畳の道の上を歩けば、豊かな気持ちになれること請け合いです。
懐かしかったので、今ちょうど机の下で京都のお香を焚いてみたのですが、残念ながら年月を経たものは匂いが薄くなってしまうようです。最初の頃はうっとりするような香だったのですが、もったいないことをしました。

京都駅の地下街は「ポータル」と呼ばれていますが、このショッピングエリアは実に充実しています。修学旅行の生徒たちが食事をするのにも大変便利です。何しろ、ありとあらゆる種類の飲食店が揃っているからです。夕食時でもなければ、そんなに混んでもいない。値段もお手頃ですから、僕はよく利用します。
土産物を買うにも、このポータルが便利です。僕はここでまとめていろいろな物を買って、クール宅急便で全て送ってしまいます。もちろん街中で買うときもあるのですが、そのときもクール宅急便が便利です。1,000円前後の費用が必要ですが、まあ旅先のことですからそのくらいの出費は構わないでしょう。
ファッションストアも多いので、特に女性は楽しめるのではないでしょうか。新幹線までの待ち時間が長いときなどは、駅の待合室で退屈な時間を過ごしているよりも、ポータルを歩いた方がずっと有意義ですね。
一番最近京都に行ったのは、2013年12月2日でしたので、ポータルの中には大きなクリスマスツリーが飾られてきれいに点灯していました。周囲にベンチでも設置しておけば、若いカップルが熱いひとときを過ごしていたのではないかと思うのですが、このときは誰もいませんね。もしかしたら、ちょうど夕食時にあたっていたのかも知れません。
ポータルで食べたい物と言えば、まずはお寿司とうどん・そばですかね。その次が、トンカツ定食。これはまだ食べたことがないのですが、ショーウィンドウに飾られた見本はいかにも美味しそうでした。値段もそんなに高くはなかったと記憶しています。

神奈川県の中学校では、修学旅行に京都・奈良方面に行くケースがほとんどです。中には北陸や東北の農村に体験学習に行った中学校もあったようですが、その傾向は長くは続きませんでした。一時期、京都・奈良への修学旅行を見直そうという意見が出たのは、教員自体が関西への修学旅行に飽きてしまったからだったと思います。生徒にとっては初めての京都・奈良なのだから、教員の気持ちだけで伝統的な修学旅行の行く先を変えていいものではないでしょう。USJまで足を伸ばす学校もあるようですが、修学旅行をなぜ遊園地で過ごさなければならないのか疑問です。遊園地は個人的に行けばいいし、中学生にはやはり歴史的な街を体験させてあげたいではありませんか。僕は奈良に関してはあまり詳しくありませんが、歴史の重みを感じさせてくれる場所ですね。

中学生の修学旅行は、公立学校の場合は基本的に2泊3日です。そして、真ん中の2日目には班別(自主)行動をするのが一般的です。そのやり方には大きく二通りあります。一つは公共交通機関を使って、自分たちの足で道に迷いながら市内を巡る方法。そして、もう一つはタクシーを使って観光をする方法です。タクシーを使えば道に迷うことがないので、たくさんの場所を回ることができます。それに、運転士さんがガイド役にもなってくれますから、こんなに便利なことはありません。人数が多めならジャンボタクシーを使うことも可能です。でも、市バスや地下鉄を利用しながら、自分たちの頭で考えて京都を旅するのもまたいい思い出かも知れません。僕は、常にそんな形で京都を旅し、街の知識を蓄えてきましたから、タクシーで簡単に思い出を作ることには少し抵抗があります。ただ、旅にあまり慣れていない生徒もいることを考えると、具合が悪くなったときにタクシーがあるのは助かりますね。
僕が働いている横浜市は、修学旅行に私服で出かけます。制服だと、出発当日教師と生徒の間でトラブルが起きる可能性もあるし、私服の方が子供っぽく見えて、京都で他の学校の生徒と喧嘩になることも少ないのかも知れません。茅ヶ崎市の学校にいたときには、修学旅行は制服と決まっていたので、ものすごい開放感がありました。やはり横浜は開けているなあと感心したものです。
宿泊するホテル(旅館)はある時を境に大きく変わりました。それまでは10人前後の大部屋を使うのが主流だったのに、それ以後は一室2〜3名の個室を使う形が多くなりました。なぜ、わざわざ個室を使うのか、未だに疑問です。集団で行く修学旅行なのですから、まとまった人数で部屋を共有し、楽しいひとときを過ごすのが社会勉強という。個室の場合にはお風呂も各部屋で済ますことができるので、一見すると便利ですが、みんなで入る大風呂もいい思い出になるとは思いませんか。それが温泉ならなおさらですね。
僕自身は集団行動を支持する立場ではありませんが、人と付き合うことができない訓練をするために、わざわざ修学旅行に出かけるわけではありません。そのことをしっかり頭に入れて、旅行全体の計画を練りたいものですね。

先日痛ましい事件があったばかりですが、「
餃子の王将」の本拠地が京都だったとは知りませんでした。だから、京都ではよく餃子の王将の店舗を見かけるんですね。北野天満宮に行く途中にも一軒ありましたっけね。僕は、京都で「餃子の王将」に寄ったことはないので、そこのラーメンの味を知らないのですが、ラーメンに関しては京都でいい思いをしたことはあまりありません。妻と妻の母親と僕の三人で京都に行ったときに初めてラーメンを食べましたが、まるでエンジンオイルでも入れてあるのかと思うくらい、スープは脂でぎとぎとしておりました。その後、何軒か試してみたのですが、どうも「これだ!」という味に遭遇することがないのです。僕の「
京都ラーメン探求の旅」はこれからもまだまだ続きます。

京都といえばやはり「豆腐料理」でしょうか。以前、妻が調べてくれたおいしい「
湯葉懐石料理」のお店は、京都駅からそれほど遠くない場所にありました。値段も張りましたが、味も格別でした。ところが、南禅寺の近くで食べた「
湯豆腐定食」はいまひとつだったでしょうか。嵯峨野で食べた「湯豆腐定食」は美味しかった。要するに、京都で美味しい湯葉料理や豆腐料理を食べたければ、それなりのお金を払わなければならないということなんですね。5,000円前後は覚悟した方がいいでしょうか。でも、地元の人は言っていました。どうして豆腐なんかにそんな高いお金を払うのか不思議だと。実際、
嵯峨野の豆腐と神奈川県の
大山豆腐とで、そんなに違いがあるのかどうかは確かに疑問ですね。きっと、「京都で豆腐を食べている」と思うから、贅沢な気分を味わえるのでしょう。
京都の名物の一つに「
にしんそば」があります。僕は長い間この奇妙なおそばがダメでした。どうしてそばの上に魚のにしんが載っていなければならないのか疑問でなりませんでした。美味しいわけがないと思っていた。でも、気になって気になって仕方なかったので、ある時思い切って注文してしまいました。すると美味しいのなんのってないではありませんか。どうしてあんなに美味しいそばを食べずにいたのか、ずいぶん損をした気分でした。僕が食べたにしんそばは確か「茶そば」を使っていました。宇治平等院そばのレストランで食べたのですが、まだ経験したことのない人はぜひ食べてみるといいですよ。
銀閣寺道(ぎんかくじみち)の近辺にも飲食店がたくさんできましたね。美味しそうなお店がいろいろあるのですが、昼時は時間をずらした方がいいでしょう。修学旅行の学生さんたちでいっぱいになってしまいます。夜の祇園もいいですね。僕は、祇園のはずれ、地下鉄東西線の京阪三条駅の近くにある
お好み焼き屋さんが大好きです。昔はトラックの運転手をして湘南地方にも良く来ていたというご主人がマスターを務めるお店で、とにかく安い。お腹いっぱい食べて、お酒も飲んで、楽しいひとときを過ごせること請け合いです。
嵐山には有名なチーズ揚げのお店とコロッケ屋さんが賑わっています。美味しそうなんですが、お客さんが大勢並んでいてなかなか買えないから、途中であきらめてしまう人も。嵯峨野の清涼寺に行ったら「あぶり餅」を食べなければなりませんよ。こうして、食べ物の話をしていったらきりがありません。皆さん、どうぞご自分の足で探検して下さい。

僕が今の横浜の中学校に赴任したときは、いきなり3年生の担任になりました。3年生の担任になるはずだった先生が、とある事情で担任を降りなければならなくなったからです。それにしても、僕の教員人生は3年生と実に縁の深いものでした。新採用で赴任しても(茅ヶ崎と横浜の2回)、転勤しても、最初は必ず3年生なのです。今の学校では、最初の4年間が連続で3年の担当ですから、驚きです。でも、僕にとっては、大好きな京都に連続4回も行けたわけで、最高にラッキーでした。
ところが、4年前に担任したクラスの修学旅行で、大変なハプニングが起きました。その頃はちょうど悪質なインフルエンザが大流行していて、うちの学校の宿泊先のすぐ隣の地域では、学校閉鎖が実施されていたくらいです。僕は、2日目の班別行動のときにまずは伏見稲荷に行きました。教師もいろいろなところを回って、生徒たちの様子を見ることになっていたからです。ところが、急に体にだるさを覚えました。ちょうど持ち運んでいた体温計で熱を測ると、37度ちょっとあったと思います。本部に連絡すると、すぐに戻ってこいとのことでした。ホテルに戻って大人しく布団の中に寝ていたのですが、熱はどんどん上がるばかり。そして、ついに38度を超えてしまいました。まさかインフルエンザにかかってしまったのでは?と誰もが疑い、僕は地元の医者に行くことに。簡易検査の結果、インフルエンザではなさそうでしたが断定はできないとのことでした。仕方がないので、生徒を危険にさらすわけにもいかず、僕は別棟の部屋に隔離され、3日目の保津川下りも生徒と一緒には行けなかったのです。楽しそうに「物売り舟」と接触する生徒たちの姿を後から写真で見て、いいなあと羨ましく思ったものです。亀岡から嵐山までの約16キロを、およそ2時間かけて下るのだそうです。
まあ、僕は高所恐怖症であるばかりか、スピード恐怖症でもあるので、この保津川下りは厳しいかも知れません。以前、伊豆に釣りに出かけたとき、外海の荒れた海に揺られて嘔吐を繰り返し、船長に「港に戻って下さい」とお願いして、怒鳴りつけられたくらいですから、もし乗るとしたら相当覚悟して乗らなければなりません。

お祭りに関してはあまり知識のない僕が、伝統的な京都の三大祭について語るのはおこがましいのですが、勉強の意味も兼ねて、ここに少し書いてみたいと思います。まずは、京都の三大祭と祭が行われる場所は次の通りです。
★「
葵祭」…5月15日:京都御所→下鴨神社→上賀茂神社
★「
祇園祭」…7月1日〜31日:八坂神社・京都市内
★「
時代祭」…10月22日:京都御所→平安神宮
京都にはもう35回近く行っている僕なのに、三大祭のどれ一つとして経験したことがないなんてどうかしていますね。基本的にあまりお祭りが好きではないのでしょう。日本人なのだから、もっと祭に親しみたいところです。
今は中学1年生の担任をしていますが、このまま3年生まで持ち上がることができたなら、何と修学旅行は5月14日〜16日になるのだそうです。つまり、2日目の班別行動は5月15日で「葵祭」の日になります。これも、何かの縁でしょうか。ただ、勤務年数の関係で彼らと一緒に最終学年まで行くことができるかどうかは、定かではありません。僕は下鴨神社の雰囲気が大好きなので、できれば「葵祭」の行列を下鴨神社の参道で見物してみたいと思います。

これは2004年の5月に妻と一緒に京都を訪れたときの写真です。まあよく肥えていること。きっとこの頃から僕の糖尿病は始まっていたのでしょう。暴飲暴食を平気でやっていましたからね。後ろの銅像は、円山公園にある坂本龍馬と中岡慎太郎のものです。海援隊の坂本龍馬と陸援隊の中岡慎太郎。慶応3年(1867年)11月15日、二人は京都近江屋で酒を酌み交わしているところを、刺客に襲われて若くしてこの世を去ることになります。当時の歴史の真相は、恐らく誰にも明らかにすることはできないのでしょうが、もし二人が生きて日本の経済を牽引していたら、この国ももっとましになっていたかも知れませんね。
すぐ近くの高台寺横の坂道を上がっていくと、「霊山護国神社(りょうぜんごこくじんじゃ)」があって、そこに二人のお墓があります。少し高いところまで階段を上っていく感じです。僕は二度ほどお参りをしましたが、空気の冷たい場所でした。そして、ふと後ろを振り向くと、京都の街が一望できるのです。京都が大好きだった二人には、最高の場所なんだなと思いました。
京都には他にも坂本龍馬に深く関係する場所があります。伏見の寺田屋です。ここで龍馬は幕府の捕り方に捕まりそうになります。その危機を、風呂に入っていたお龍が裸のまま二階に駆け上がって知らせて救ったとされています。龍馬とお龍はこの事件の後鹿児島に渡り、薩摩藩にかくまわれながら温泉旅行を楽しんだりしたとか。これが日本最初の「新婚旅行」であったかどうかは、見解が分かれるそうです。
この京都で、坂本龍馬たちが大活躍していたのが、今からまだ150年ほど前のことだったなんて信じられない感じです。京都という土地は、幕末の志士の熱い血を吸ってまだ息づいているのかなと思います。だから、惹かれてしまうのでしょうか。
坂本龍馬という人物が本当はどんな人だったのかは、定かではありません。ひどい説になると、外国のスパイだったなどというものまであります。それに、坂本龍馬暗殺に関しては、龍馬の女癖の悪さにやきもちを焼いたお龍が裏で暗躍していたという説まであるのです。そんな話を耳にすると、ちょっとがっかりしてしまいます。
でも、僕が心に描く坂本龍馬は、故司馬遼太郎氏が『竜馬がゆく』(全8巻)の中で描いていた壮大な男です。だから、僕は愛犬を「龍馬」と名付けました。坂本龍馬のようにスケールの大きなワンちゃんになって欲しかったからです。


左側が2012年12月の宇治平等院で右側が2013年4月の大原三千院です。宇治平等院の紅葉がこんなにも素晴らしいとは思いませんでした。どうやら、洛南は紅葉のメッカのようです。北の寒い地域の方が鮮やかな色に染まると考えるのは、どうやら勘違いのようです。
大原三千院に行ったのは4月の中旬です。市内の桜はもう終わっている時期でした。御室仁和寺の御室桜を見るためにわざわざ時期を遅らせて京都を訪ねたので、まさか大原三千院の桜が未だに満開のまま残っているとは思いませんでした。これも嬉しい誤算です。大原三千院というと、苔むした石などのイメージが強いのですが、このときの訪問で、その古いイメージは一掃されました。洛北の寒さが桜の花をうまく生かしてくれていたということなのでしょう。
京都は本当に自然が豊かです。また、同じ場所が季節によっていろいろな顔を見せてくれます。何もなさそうに見える5月なども、目も覚めるような新緑の美しさを見ることが出来、それはそれでまた趣があります。雪の降る白い京都にも一度だけ行ったことがありますが、こればかりは寒さが際だつばかりで、感動するわけにはいきませんでした。金閣寺や銀閣寺の雪の庭を見ることができたのなら、また格別だったのかも知れません。もう一度上の右側の写真ですが、天気が良ければきれいなピンク色の花の色を見ることができたと思うのですが、大原三千院の壁沿いにはきれいな枝垂れ桜が何本か植わっておりました。その美しさは、この写真では表現することができません。

あるとき、銀閣寺への坂道を歩いている、一軒の漬物屋さんが目に入りました。僕は漬け物を買うのが大好きだったので、そこで大量に買い込んでクール宅急便で自宅まで送ってしまうことにしました。あれこれ物色していると、珍しい漬け物があるではありませんか。それは山芋の漬け物でした。後で、家に帰って食べてみると、びっくりするほどの美味しさです。この時以来、京都に行って暇さえあれば、わざわざ同じ見せに来て漬け物を買うようになりましたが、残念ながら店のおばさんは僕の顔を覚えてはくれませんでした。顔見知りになれば、少しはサービスをしてもらえたでしょうにね。
でも、最近分かったのですが、山芋の漬け物を扱っているのは、銀閣寺坂のこの店だけではなかったのです。考えてみれば当たり前のことなんですけど、僕は極めて単純な人間なので、一つの店についつい義理立てしてしまうのです。最近では、漬け物は京都駅地下街のポータルでするようにしています。品数もずっと多いですからね。
左の広告に写っているようなものが、京都の代表的な漬け物です。やはりしば漬けが一番でしょうか。義理の母などは千枚漬けに目がないようです。僕はすぐきが好物。もちろん山芋も大好きですよ。確か、山芋のわさび漬けだったような気がします。お酒のつまみにはもってこいです。
京都は京野菜で有名だから、漬け物も有名になったのでしょうね。豆腐や漬け物など、質素な食べ物で贅沢な気分を味わうことができるというのも、非常に健康的で素晴らしいことだとは思いませんか?最近では、近くのスーパーなどでも京の漬け物を売っていますが、品揃えは当然のことながら多くないので、直接京都に行けない場合はインターネットで購入するのがいいかも知れません。僕の場合は糖尿病で、塩分を普通の人の半分に控えなければならないので、そんなにばくばく食べるわけにはいきませんけどね。少しずつお茶漬けにして食べるのなら、問題ないでしょうか。

僕は小田原から新幹線に乗るので、のぞみを使うことはできません。のぞみなら2時間ほどで京都に着いてしまいますから、非常に便利なのですがね。修学旅行の団体専用列車は、恐らくのぞみでしょう。京都までの所要時間から、そう判断しました。小田原駅からこだまに乗ると、京都まではおよそ3時間。ひかりなら2時間10分ほどです。でも、問題なのは時間だけではありません。こだまよりも、ひかりやのぞみの方が、乗車料金が高くつきます。だいたい、1,000円から3,200円割高になるのです。逆に、こだまだと1,800円ほど安くなりますから、基本料金25,000円のツアーなら、往復ともこだまで最安値が21,400円。往復とものぞみで最高値が31,400円にもなるのです。同じツアーの料金が1万円も違うとしたら、それでも速い新幹線を選びますか?

もしこだまで京都に行く決心をしたなら、車内での時間の潰しかたを念入りに計画しておかなければなりません。僕の場合は、去年の暮れに買ったiPhone5を使って、音楽を聴きます。でも、すぐ足下にコンセントがあればラッキーなのですが、コンセントがないときには長時間の音楽鑑賞は、あきらめなければなりません。基本的に、早めにツアーの申し込みをしておけば、新幹線の座席は窓側になることがほとんどでしょう。そうすれば、足下にコンセントがある可能性も出てきますね。もちろん、新聞や雑誌や本を読むという手もありますが、僕のようにあまり目のよくない人間にとっては、揺れる新幹線の中で文字に集中するのは、大変難しいことです。
前にも書きましたが、出発駅の売店で、美味しそうな駅弁を購入しておくのも、いいアイデアです。特に、京都駅の新幹線コンコースには、いくつかの駅弁販売店があって、手頃な値段のものから高級なものまで、いろいろ揃っています。こういう駅弁を買い込んで、新幹線の中でゆっくり食事をしたら、それだけで豊かな気持ちになること請け合いです。隣の座席の人とずっと話をするというのは、僕個人としては遠慮したいことです。新幹線の中のたっぷりの時間は、自分のペースで自由に過ごしたいし、他人に気を遣いたくはないからです。相手が話し好きの人なら、きりのいいところで居眠りに突入してしまうかも知れません。
結論としては、修学旅行なら3時間かけてゆっくりと京都に行きたいですね。新幹線の中の時間を、生徒たちと楽しく過ごしたいからです。自分の中学時代の修学旅行を思い返しても、そういう時間が一番思い出に残っています。でも、自分の一人旅なら、できるだけ早く京都に着いて時間を有効に使いたいので、ひかりを使いたいですね。ひかりなら小田原駅にも停まりますから。

僕にとって京都で特別な場所は、二つあります。一つは下鴨神社で、もう一つは嵯峨野の厭離庵(えんりあん)です。下鴨神社は、、妻と結婚する前に、妻の母親と、妻と僕の三人で、お参りをしました。「二人が幸せになれますように」と僕は祈りましたが、妻たちは何を祈ったのか知るよしもありません。下鴨神社の雰囲気も厳かで素晴らしいのですが、すぐお隣の糺の森がまた、すがすがしい雰囲気をかもし出しているのです。ここは縁結びで有名な場所でもあるので、ときどき境内で結婚式を挙げているカップルを見ることがあります。僕たちも


ここで結婚式を挙げていれば、もっと妻を幸せにすることができたかも知れません。僕は、どうも女性を幸せにするのが、苦手なようです。一人目の妻は6年で別れてしまいましたからね。今の妻とは12年目に入りましたが、未来の明るい見通しは、未だに立っていません。心から愛していることは確かなんですけど。
右の写真が、厭離庵です。二尊院の角を清涼寺方面に曲がって、道の途中に厭離庵に通じる横道があります。知識がなければ、絶対に見逃してしまうでしょう。ここは、下調べが大好きな妻が、しっかりと調べておいてくれたのです。本当に小さな庵なのですが、風情があります。僕にとっては、妻と一緒に訪れた大切な場所なのです。ですから、今でも一人旅をすると、必ずここに立ち寄ります。去年は、11月と12月にそれぞれ1回ずつ訪ねました。屋敷

前の庭には、真っ赤なもみじの葉が一面に敷き詰められていて、本当に素晴らしい光景です。最初に妻と一緒に訪れたときには、二人で縁側に座って、しばらく真っ赤な庭を見つめておりました。そんな細かいことまで覚えているほど、印象的な場所なんですね。
結局、僕にとっての京都は、春の桜と秋の紅葉に彩られていました。新緑kの5月と雪景色の1月にも旅をしたことはありますが、さほど強く印象には残っていません。そこへ、今年の3月に初めての梅の旅が加わります。インターネットで調べてみる限りでは、大変な美しさのようで、3月が待ち遠しくて仕方ありません。昔は、京の都は、桜の花よりも、香りもいい梅の花の方がもてはやされたのだそうです。自分にとって、三つ目の思い出深い場所が増えるかも知れませんね。
まだまだ印象に残る場所はたくさんあるのですが、今のところ下鴨神社と厭離庵が僕にとっては特別な意味を持つ場所なのです。